ガンダムシリーズ最高傑作「0080ポケットの中の戦争」の感想
公開日: 2020/04/19
更新日: 2020/04/19
作品紹介
日本のロボットアニメの代表格「ガンダムシリーズ」
数あるシリーズの中で私が1番好きな作品が「機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争」だ。
今回は簡単に「機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争」略して「ポケ戦」の素晴らしさを書きたいと思う。
全6話で2時間半くらいのOVAなので映画感覚で見ることが出来る。
この作品の最大の特徴は観る年代で観え方が変わるってこと。
私が初めて観たのは中学の頃、ちょうどガンダムSEEDが放送されてた頃でSEEDに檄ハマりしていたら、塾の先生が「この作品も観てみな」と言って貸してくれたビデオが「機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争」だった。
正直中学生の頃の自分には全く響かず何が良いのかわからなかった。
だが、それから時が経ち大学生で見返してみて、初めてこの作品が何をテーマーに描かれてるのがわかり号泣。(この時点で私のガンダムランキングトップに)
そして30になり子供が出来てから観ると更に号泣出来る。(アルにあんまりイライラしなくなる。子供っていう生き物が理解できてきたからかも)
正直重い話しではあるが、人間模様がとても美しい作品。
言ってしまうとガンダムぽくない作品なので、ガンダムとかロボット物が苦手な人でも楽しめると思う。(初代ガンダムと世界は繋がっているが、ガンダムの知識がない人でも大丈夫)
子供から見た戦争
この作品がガンダムぽくないのはガンダムはあんまり出てこないし、戦闘シーンも少ないところだ。
あくまでガンダムという世界を使って「戦争」を描いていると考えるとわかりやすい。
主人公は11歳の少年アル
最初に主人公が11歳って聞いた時は全然観る気がしなかった。
ZZみたいな小学生向けアニメなのかな?と思っていたが、全然違う。
主人公アルは11歳の小学生だが、モビルスーツにも乗らないし普通の小学生。
軍人に憧れていて銃やロボットが好きな男の子。
そんな男の子がジオンの兵士バーニィーと出会うことから物語は進んでいく。
戦争を外側のフィクションだと思っていた少年が、実際に軍人と出会って戦争の現実を知っていく。
そんなストーリー。
私はこの作品のテーマは「子供から見た戦争」だと思っていて、EDからもこの作品のテーマーが見えてくると思う。
バーニィー
ジオン軍の兵士。
物語が進むにつれて、本当にアルのお兄ちゃんのような存在になっていく。
心優しくて魅力的なキャラクター。
弱いんだけどGジェネで育てちゃうよね。好きだから。
クリス
アルの家の隣に住んでいたお姉さん。
実は連邦軍のテストパイロット。
お互い敵同士だけど何も知らずに出会う、バーニィーとクリスの関係も切なすぎんだよね。
もし違う時間で出会っていたら、、と思わずにはいられない。
物語はこの3人を軸に進んでいくんだけど、リアルな戦争と一緒で悪者がいるわけではない。
みんなそれぞれの正義の為に、自分がやるべきことをやっているだけ。
それがこの作品の残酷でありリアルな所だ。
最後の校庭でのアルの涙。
周りの子供たちとのギャップ。
悲しい物語だけど、沢山考えさせてくれるそんな作品。
まとめ
戦いよりも人間ドラマにフォーカスしたガンダム作品が「機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争」だと思う。
リアルな戦争を目の当たりにして、アルがどう成長していくかに注目して是非観て欲しい。
私みたいに、子供の時に観てそれっきりの人は大人になった今の状態で見返してみて欲しいな。
きっとこの作品の見え方が変わると思う。
「ポケットの中の戦争」っていうタイトルも本当に絶妙だよね。
全体の戦争の中ではここでの戦いっていうのは、まさにポケットの中のような意味をなさない物。
それでも沢山の人が命を賭けて散っていく、「戦争の虚しさ」みたいな物がタイトルに詰まっている。
ストーリや人間模様が本当に美しい。
ガンダムシリーズの中では賛否が分かれる作品だけど、「ストーリー」、「物語の美しさ」、「伝えたいメッセージ」
私の中ではガンダムシリーズ最高傑作ですな。
中々ネタバレを省きながらの作品レビューて難しいねw
最後にこのDVDのCMを入れておきたいと思う。
正直私はこの15秒で泣ける。
是非全6話を見終わった後にこのyoutubeを再生してみて欲しい。