フィリピンオフショア開発ってどうなの?メリット、デメリットを考えてみました。
公開日: 2018/11/27
更新日: 2020/01/03
WEB制作
フィリピン人のエンジニアってどうなんですか?給料いくらくらいなんですか?クォリティどうですか?採用どうしてるんですか?
海外進出を検討している日本の企業さんにお会いすると良く聞かれるこれらの質問について、実際にフィリピンでオフショア開発をしている私が赤裸々に答えてみたいと思います。
今回のお話の注意点。
・フィリピンと言ってもベースはセブ島での情報となります。
ただし、マニラでオフショア開発している友人もいるので其方の情報を元にマニラとセブの違いについても触れたいと思います。
・基本的にWEB系のオフショア開発の話です。
業務システム系は専門外なのでよくわからないです。アプリに関しては友人がやってるので少し触れます。
・月の給料5万ペソを越えるエンジニアとは仕事したことないので、このレベルがどれだけ優秀なのかは私にはわかりませぬ。
・中小企業向けの内容です。
上場企業が親会社のオフショア開発は私からすると「それペイできてんの?」って言いたくなるようなコスト感覚で運営するんでよくわかりませぬw
・日本人のオフショア開発のファーストチョイスであるベトナムとの比較も少ししたいと思います。
・今回は開発側の話です、発注側がチェックすべき項目はまた次回にでも。
・あくまでも私の意見です。(うちは全然ちげーからな!!みたいなクレームはコソッとお願いしますね)
はじめに
まず私の立場を簡単に紹介したいと思います。
色々体制は変化してますが、5年ほどフィリピンを拠点にWEB制作の仕事をしています。
現在はGood.Hacekrという会社を経営しています。
うちは正直言いますとオフショア開発というより私の個人事務所みたいな組織です。
メンバーも私とフィリピン人のエンジニア3人だけ。
なのでいわゆる大型のシステム開発みたいなのはやらないです。
主な業務はフロントエンドよりの下請け仕事と1番力を入れているのは、設計からマーケまで関わって一緒にサイトを大きくするようなWEB制作になります。
小さいからこそ小回りがきいてリーズナブルに寄り添えるそんな組織です。(WEBは作ってからの方が重要なのだ)
ただ、以前は他社のエンジニアのブリッジ、マネージメント、採用を外注として受けたり、拡大路線に舵をきったこともあるので、そこそこ色んなフィリピン人エンジニアと関わってきました。
フィリピンオフショア開発
ベトナムだと大きい日系の会社が多いですがフィリピンはあんまり聞かないです。
有名なとこだとマニラは「AWS社」「月電」、セブだと「アライアンス」って会社ですかね。
多分業務システム系がメインの会社だと思います。
私の勝手なイメージだと昔のソフトウェア会社みたいな感じで、同じITでもジャンルやカラーが違うイメージです。(実態は知らんけど)
ちなみにオフショアで有名なモンスターラボとフランジアはセブにも子会社があって、WEB制作系で有名なLIGさんもセブにオフショア拠点があります。
失敗するフィリピンオフショア開発拠点の特徴
色々見て来ましたが半分以上失敗するし、上手くいかないですw
分かりやすいのが日本でIT系の会社をやっていて、フィリピンに開発拠点を置いてコストを下げよう!みたいな形でスタートする形。
あるあるなのが、スタートしてみるも「思ったより、、安くない。。コスト結構かかるぞ・・、なんかクォリティも微妙だし、、日本でやった方が速くない??」みたいになって上手く回らないパターン。
確かにフィリピンは人件費は安いですが、ちゃんとやると法人税高いし、法人維持も地味にお金がかかります。
ビジネス的にも労働集約型のビジネスなんである程度数がないとペイしにくく、安易に人件費の安さだけ考えて始めると上手くいかないです。
その中でもよくあるギャップをいくつか紹介したいと思います。
フィリピン側と日本側で溝ができる
1番よくないのが日本側が「日本でやった方がクォリティコントロールも簡単だし速いかも」って思うちゃうことです。
日本とオフショア拠点で溝が出来ちゃうパターンが意外とあるあるで、こうなると成功ははっきり言って難しいです!
日本側がセブに発注するのめんどくさくなってしまって、折角セブ法人作ったのに意外と仕事がないぞ?自分達で取りにいかないといけないわけ?
ってなるパターンですね。
本来なら日本法人の価格で取って投げるからコストメリットが出るのに、オフショア価格で取っても単価下がるし、営業も大変。
特に外部からの下請け仕事になってしまうと、案件の幹を自分たちで抑えられないのでかなりキツイです。
日本みたいに残業ありきのスケジュールをフィリピンで回していくのはかなり無理があると思います。
お互いに強みが出せるようにコラボレーションすることが大切だと思います。
これに関しては経営側が戦略として「オフショアを使って行こうと!」とアナウンスして仕組みづくりをしていくしかないかと、セブの場合小さい会社が多いので中には、日本側は営業だけ残して他の社員はセブに送って開発はセブだけでやってるような会社もあります。
結果を急ぎすぎる
今まで沢山見て来ましたが、ポケモンで例えると「トキワの森でレベル上げしてるやつが四天王にいきなり挑もうとしてる」パターンです!
チームが出来上がってない状態でいきなり案件回そうとしても、そりゃ炎上するし日本側からの信頼も得られないです。
日本側と溝が出来る要因もこれが大きな理由だと思います。
まずは日本側と協力してチームのレベルを上げること。
ぐちゃぐちゃの状態で進めても社員続かないし上手くいかないです。
最初の採用で上手くいくことって正直かなりラッキー。
やっぱりそれなりに時間がかかるし、日本からセブ側に送られた社員もアジャストするのに時間かかります。
生活の面もそうだし、フィリピン人のマネージメントもそんなに甘くないです。
日本の案件が問題なく回るまでは時間がかかることがあるので、その辺は理解して進める必要があると思います。
ちなみに逆に上場規模レベルだと、「え?まだそんなことやってるんですか?」くらいスピード感遅いことが多いです。
ブリッジSEを舐めすぎている
ブリッジSEをどういうポジションとして会社が認識してるのか?によるんですがWEB制作って私はディレクションが8割だと思ってます。
ブリッジSEがただの翻訳や橋渡しのみとして考えてるなら問題ないですが、ここをディレクションのようなマネージメント業務もプラスして考えてるなら、「ここの人材で成功が決まる」といっても過言じゃないくらい重要です。
海外で活躍してる友人も言ってましたが正直言って日本の「プロマネ」「ディレクター」って優秀な人が少ないと思います。
何故なら日本の場合はディレクターが無理なスケジュールを組んでも最終的に「プログラマー」だったりの作業者が恐ろしい責任感と社畜労働でケツを拭くからです。
これ例えば残業文化がない国だと
「そんなスケジュール組んだのが悪いんでしょ?」
って感じで普通に終わってなくても定時で皆んな帰ります!!
フィリピン人も日本人みたいに働かないし、マネージメント側も働かせないです。(労災系にかけこまれると大変)
そうなると、案件を管理する日本人がどれだけ重要かわかってくれたかな。
フィリピン人のマネージメントは日本人とは全然違います。
そこを、ケチるとまず上手くいかないです。
ここをちゃんと出来る人材を探すのが正直そもそも難しいです。
フィリピンオフショアを成功させるアドバイス
オフショアに限らずフィリピンビジネスに当てはまることあると思いますが簡単にまとめました。もちろんケースバイケースの場合が多いです。
コア人材をまず確保する
まず最初に、高給を払ってでもコアになってくれるフィリピン人材を確保すること。
新人雇っても、その人がクォリティ管理して教えられるような人材を最初に捕まえられるかで先が全然違います。
HRを雇う
これはうちみたいな小規模組織は該当しないんですが、私の友人がオススメしている方法です。
ある程度規模を大きくしたい人は、早めに人事を雇って人事に人材管理をさせるのが大事です。
採用については詳しく後ほど書きますが、アプライだけは鬼のように来るのでいちいち日本人が最初から全部やってたら時間が足りないです。(内面的な部分はフィリピン人同士じゃないとわかんないことも多い)
私の友達は最終面接だけ自分でやる、って言ってました。
マネージメント層は別ですが、基本的に一般社員を怒るのはフィリピン人マネージャーに任せて、日本人はアメをあげる側に回った方が良いと思います。
ルールを決める
フィリピン人の弱点の1つがチームプレイの弱さ。
うちも昔ありましたが、それぞれが勝手な独自のコードを書くので引き継ぎや、共同プレイすると全然上手くいかないことがあります。(全部書き直したりする)
チームとしてのコーディングルールを設定しておくの大事です。
ナレッジの共有にもなりますしね。
QA(Quality Assurance)を雇う
QAつまりテストやデバックだけする人を雇うこと、フィリピンではめっちゃ大切です。
はっきり言いますが、フィリピン人デバックめちゃくちゃ弱いです。(最大の弱点だと思います)
フィリピン人が「出来た」と言って上がってきたものをいかに日本のクォリティで出せるかがオフショア開発の成功の鍵です。
ただここのパートを全て日本人がやってしまうと死にます。(マジで量がめちゃくちゃ多い)
私も以前はここを自分でやってたので自分の作業が全然進まず苦しんだ経験があります。
なのでQA担当を雇って、成果物を一旦デバックして貰い、その後に日本人が最終チェックを入れるという流れが1番間違いないと思います。
イメージとしては最初に上がってくるのが60%で、それをQA入れて85%くらいに上げて、残りは日本人が確認して100%に持っていくみたいなイメージですね。
プロに手助けを頼む
「エンジニアはうちで雇うから最初のブリッジだけやってくれない?」って相談されることよくあるんですが、「それ立ち上げじゃん!それが1番難しいねん!!」
手前味噌ですが私が立ち上げでコンサル入るだけで、70%は成功確率とスピード感上がると思います。
フィリピン全然わからない人がいきなりフィリピン人面接しても難しいです。
こっちの人材そんなに甘くないです。
日本人は人材の平均レベルが凄い高い国ですが、フィリピンはぶっちゃけ「出来る人」「出来ない人」の差がめちゃくちゃ激しい国です。
そこは経験して失敗していかないと中々自分では見えないです。
なので会社設立は勿論ですが最初は現地で既に上手くいってる人にコンサルを頼んで始めた方が、将来的に安くすむと思います。
もしご相談あればお問い合わせからご連絡ください。
フィリピン人エンジニアの給料について
よく聞かれるこの質問。(フロントエンド系、PHP書けるくらいのエンジニアの場合)
エンジニアはフィリピンの中でも給料上昇率がかなり高めだと思います。
セブだと月の給料が新卒で1万5千ペソくらいがスタートかな。(3万円ちょっと)
マニラだと1万8千ペソ前後みたいです。(4万円弱)
これが経験年数3年とかになってくるとマニラだと3万ペソ(6万円ちょっと)、セブでも2万ペソ(4万円ちょっと)は超えてきます。
最近マニラでは5万ペソ以上のエンジニアを見ても驚かなくなってきたと友達が言ってました。
セブなら「前職5万ペソ」って言われたら「マジで!」って言っちゃうかもw
ちなみに他の職業と比較すると語学学校の先生で1万ペソ、看護婦でも1万2千ペソ程度が普通なのでエンジニアはフィリピンでは高給取りなのは間違いないです。
ただマニラでオフショアをやってる友人の話だと、頑張って育てて、5万ペソ給料払っていても普通に8万ペソ、10万ペソ出されて他社に持っていかれるらしく、人材のキープがかなり難しくなってるみたいです。
私がセブで知ってる範囲だと、アメリカ企業で働くPythonエンジニアが15万ペソ(30万円ちょい)との噂。
優秀で高い子はやっぱり外資ですね。
そうこれが!!私がフィリピンとよく比較されるベトナムオフショアとの大きな違いだと思ってまして、ようはどういうことかと言うとフィリピンの場合「外資が給料を釣り上げてくる」わけです。
当たり前だけど、フィリピン人は英語が使えるから、英語圏の国はブリッジ役も必要なくて非常にマネジメントがしやすいし、入りやすい!
人材獲得に関して、アメリカ、イギリス、オーストラリアなんかの外資がライバルになってしまって、給料レンジをガッツリ上げられて奪われるのは日系からすると非常に辛い。(向こうの方が案件単価も高そうだし)
特にフィリピンはジョブホッパーが基本です。
1社で長く働くよりも給料や条件が良いところがあれば、すぐに転職してしまうのも現実。
正直コストを下げるという目的でのオフショアだとマニラはないかなー。
だって家賃も高いし、生活費も高い。
日本の地方の方がよっぽど安くすむと思います。
ただ、もちろん日本で雇えないからフィリピンでコストがかかってでも探すみたいな、前向きな考えのオフショアならありだと思います。
実際人材レベルや数は圧倒的にセブよりマニラなのは間違いないと思います。
ちなみにセブならコスト面で考えてもまだ全然ありです。
日本だと新卒でも20万円くらいすること考えたら圧倒的に安いのは間違いないです。
フィリピン人エンジニアの能力
ベトナムとフィリピンで人材紹介やっていた友人いわくベトナムは「そこそこ出来る」中間層がそれなりにいるのに対して、フィリピンは「そこそこ出来る」中間層が大分少ないと言ってました。
日本はまさに平均アベレージが非常に高いので、未経験でも育てれば戦力になりますが、フィリピンの場合エンジニアとしてのスキルというより「突然こなくなる」「嘘をつく」「連絡つかない」みたいな人としてのスキル部分でまず問題があるのが正直多いです。
工場や学校みたいな人が多い現場なら入れ替わりでなんとかなっても、ITの場合は基本少数精鋭なので長期で働いてくれる子がいないと正直チームが中々固まらずしんどいです。
ぶっちゃけ人としてのスキルがちゃんとある子なら、育てればしっかり戦力になってくれるので長期視点なら採用でいいと思うよね。(日本の新卒と比べたらフィリピン人の方が初期の技術レベルは高いと思います。そもそもある程度出来ないと企業も雇ってくれない)
もちろんスキルレベルが高い子も普通にいます。
日本でWEB系開発のシニアエンジニアをやってる方が「日本でもシニアエンジニアで通用する」と豪語するような超優秀な人材もいるし、言われた物を作るということに関して8割型問題なくコミットできるくらいのエンジニアはそれなりにいます。
英語ができるので技術のキャッチアップも速いし、手が速い子は比較的多いかな。
ただ1個大きな問題があって、これ、私が見てきたフィリピン人エンジニアのほとんどに該当するんだけど、「デバックが弱い」。
マジで弱い!確認しろ!って何回言ってもすぐ見落とす。
「8割型完成させる」の意味はここで、8割を10割に持っていくのが日本人の仕事と言っても過言ではないです。
技術言語的には、PHP系を使える人が1番多いんじゃないかな。
アプリの場合はAndroidいける子は比較的いるけどIOS使いになるとガクっと減ってしまう。
日本ではメジャーな「ruby on rails」なんかは探すの大変みたいです。
幹になる経験ができない
多くの日本人エンジニアの友人が指摘してる点なんだけど、フィリピン人で優秀レベルのエンジニアが少ない大きな理由の1つが「幹になる経験が詰めない」って点が確かにデカイと思います。
つまりBPO拠点としての弊害なんだけど、上流を全く経験せずに同じような仕事ばかり続けてしまうから、システム全体を見た構築だったり、ゲームだったら今後の保守や拡張を考えたようなコード作りをそもそも経験することが出来きない。(アプリの人いわくコードは書けても、ロジック書ける人が少ないらしいです)
日本の場合は沢山ゲーム会社があるから、仕事をしながら良い感じで経験を詰める環境があるけど、フィリピンだとそもそもゲーム会社が少ないからね。
こっちのアクセンチュアなんかも給料は高いけど、聞いた話だと1パターンのことを回してるだけで幹になるような事が出来る人はほんの一部らしい。
それだとスキルの幅が凄い狭まってしまう。
次の採用の箇所で触れますが、このタイプは採用で失敗することが多いので要注意。
もちろん全体的に人材が若い点も大きいのでここに関しては「伸び代ですね!」
フィリピン人エンジニアの採用について
ITの人材はWEBで取っていくのが一般的です。
私が使ったことがある媒体だと
・Mynimo
・JobStreet
です。
セブだとMynimoが1番強くて、マニラはJobStreetみたいです。
こういった媒体に求人出すとアプライだけは1週間で100近く普通にきます。
実際は書類である程度落としますが、例えとして100人を面接に呼んだとすると、来るのは50人くらい。
そこから面接の時間通りに来るのは10人いないくらいです。
中には彼女連れてきたり、ママと来るようなやつもいたりと色々新鮮な経験をさせてもらいました。
ちなみに彼らの履歴書は盛りまくってるので全然あてにならないです。
エンジニア系の採用で重要なのは「テスト」
面接は勿論ですが、テストをさせるのが凄い重要。
他社がどんなテストしてるのかわからないけど、うちは簡単なコーディングテストを入れてました。(パズルレベルの)
その中で私が1番重視していたのは再現性です。
というのも完成イメージと全然違うのに「出来た」って言うやつめっちゃ多いんですよ。
なので自分の採用基準としては「完璧にできなくても、自分で間違ってる点を指摘できる」タイプであれば将来性はあるかな。
経験者が欲しい場合も「経験年数」は無視した方がいいと思います。
日本でもそうかもしれませんが、経験年数だけ長くてもクソみたいな作業しかしてなかったら全く使い物になりません。
そのクセ経験年数で給料レンジだけは上がってしまってるので本人にとっても凄い可哀想。
残念ながらフィリピンはそういうタイプ多いし、大手上がりだと異様にプライド高かったりするので、長期で見るなら新卒を自分の会社のカラーに染めるような形で採用進めていった方が上手くいくんじゃないかと。
最強は知り合いからの紹介
うちは実は9割そうです。
今いる社員の紹介がほとんど。
やっぱり1番外れないし、後輩連れてきたりすると兄貴風ふかして積極的に教えるようになったりして、本人自体も成長するし相乗効果があります。
信頼できる人から紹介して貰うのはとても大事。
話はかわりますが、うちの歴代のメイドも全員信頼できる人からの紹介です。
メイド採用で苦戦する日本人多いですが、うちは外したことないです。
フィリピンメイドに関してはこちらから
オフショアの形はかわってくる
5年くらいオフショア開発を続けていて1番感じるのは「日本の単価の下がり方」
地方の会社から見積もり依頼がくるとたまに「思ったより高いですね、いま頼んでる会社とそこまでかわらない」と言われたこともあって、セブでも安めのうちと変わらないって、、企業としてどうやって利益だしてんの??って言いたくなることも多いです。
東南アジアのオフショアも安いだけの時代は終わりつつあるのは間違いないです。
技術レベルで選ばれるようにならないと。
ただ最近日本のIT企業の社長さんに会うと「IT人材の日本人の採用難しすぎる、未経験育てやっと戦力になったと思ったらフリーランスになるって言って抜けられちゃった」みたいなパターンが今凄い多いようで、それなら今の内にフィリピンで拠点作って置くのは悪くない考えだと思ってます。
コストカットではなくて日本で集まらないからフィリピンで取る。
そもそもフィリピンは若さが日本人と圧倒的に違うし、いまIT系の学部を卒業する大学生も凄い増えてます。
そう青田買いのチャンス!
日本人で集まらないから日本と同じくらいの額を出して人材を集める。こういう考え方も今後増えてくる予感はしますね。
または世界向けの市場を狙う拠点としてもありじゃないかと、フィリピン人は英語も堪能ですし海外のサービスばかり使ってるのでワールドセンスみたいなのは意外とあるかも。
あとキャッシュがない若い子にもチャンスがあると思います。
ゲーム開発してる友人が言ってましたが、「日本でいまのアプリを開発したら数億はかかる。でもフィリピンでやってるから数千万で収まる。でもこれが当たらなかったら潰れる」と。
自分で徹底的にハンドルするのであれば自分が形にしたいものを安く上げられる可能性はあると思います。
そんな彼が会社生命をかけて開発してるアプリ「Word Cosmos」
ぜひ皆さまダウンロードしてプレイしてみてください。
まとめ
かなり長々と書きましたが、安さという部分だけに向けると人件費も年々上昇していてコスパは悪くなってくるし、大変なことも多いですが、長期的な目線で見たり、ちゃんとスキームを作ってコミットする環境を作ればフィリピンオフショアの可能性はかなりあると思います。
なんといってもフィリピンは平均年齢23歳前後のこれからの国ですから!
まずは現地に直接来て感じてみるのが一番だと思います。
我が社もコンスタントに一緒にやれるパートナー会社を探してますのでご興味あればご連絡ください。
お問い合わせはこちら
最後に私の友人がやっているフィリピンのオフショア会社を紹介したいと思います。
・フリーマイト
オフショア業界の大王「モンスターラボ」のセブ拠点。大きめのシステムまで幅広くやってると思います。
・VANANAZ SYSTEMS
アプリ関係をメインでやってる会社です。
・LIG フィリピン
日本でも有名なWEB制作会社LIGさんのフィリピン拠点。
ここに来て大拡大中です!
・フランジア フィリピン
ベトナムで有名なオフショア会社フランジアのフィリピン拠点。
フィリピンでは教育事業の方に力を入れてるようです。
・The Company CEBU
メインはコワーキングスペースですが実はオフショア開発もやっています。
・Excite Media Services PH
エキサイトさんの海外ブランチ。
マニラでITオフショアならExciteさんですねー。
こんな感じかな。
ご興味ある方は調べてみてください。
次回はオフショアを使いたい側の企業向けに注意点やアドバイスを書きたいと思います。