かがみ

2018年本屋大賞『かがみの孤城』の感想

更新日: 2019/07/31

かがみ

私が青春時代に大好きだった「辻村深月」さんの『かがみの孤城』。
デビュー作から読んでる人間からすると「これぞ辻村深月」と言いたくなるSF(すこしふしぎ)作品。
実は近年の彼女の作品はあんまり好きじゃなくて5年以上離れていたんだけど、本屋に平積みされてるのを見て購入してしまった。
優しくて切ない辻村さんらしさが溢れた今作。
久々に良い物を読んだのでネタバレしない程度で簡単に紹介するよ。


簡単なあらすじ

“あなたを、助けたい。

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。”

それぞれ理由があって学校に行けない7人

不登校の男女7人が最初はお互いに牽制しながらも「かがみの孤城」で願い事が叶う鍵を見つけるために協力し合い距離を詰めていく。
辻村さんの作品はキャラクターがとにかく印象的でそれぞれのバックグラウンドや心理描写が絶妙に上手い!
7人って言うと結構多い登場人物に思えるけど、読み終わった頃には各キャラクターそれぞれをちゃんと説明できるくら感情移入できるはず。
中盤超えたあたりからは一気読み必須の怒涛の展開。
勘がいい読者だとある程度オチが読める内容ではあるんだけど、オチがわかっていてもそこまで持っていく物語の作り方がめちゃくちゃ上手なので最後まで楽しめるはず!
未読の方はいますぐ買い!
カバー絵やあらすじを見ると、ちょっとメルヘンな内容なのかと思ってる人もいるけど大人の男性でも普通に楽しめる、ちょっとライトなミステリー小説ってことでも良いんじゃないかな。(もともと辻村さんはメフィスト賞作家だし)
あとね辻村作品って読後感が本当に良いんすよ。今作もそれは健在!
うまく言葉で表しにくいんだけど、是非読み終えた後の感覚をじっくり味わって欲しい。

日本で一番美しい文章を書く作家

久々に彼女の文章を読んで再確認したけど「本当に文章が美しい」
私は辻村さんの文章が日本で一番美しいと思っている。
最近はビジネス書やブログ系しか読まないから「文章の美しさ」をすっかり忘れていたんだけど、彼女の作品読むと思い出しますね。
語感やリズム全てが絶妙に美しい!!
切ないんだけど優しい文章
物語もそうなんだけど辻村さんの作品を読む方は是非「文章の美しさ」にも意識して読み進めて欲しい!
もし今回の『かがみの孤城』が良かったという方は他の辻村作品にも挑戦して欲しい。
中でも自分が一番好きなのが
「凍りのくじら」

特に大きなストーリがある作品ではないんだけど作品の持つ雰囲気と文章の美しさが際立つ作品!
辻村作品らしい作品だと思う。
2番をあげるとすると
「名前探しの放課後」

こっちはミステリー要素ありの青春小説。
どちらかというと『かがみの孤城』よりの雰囲気で更にもっと爽やかで読みやすいかな。
どちらもおすすめなので気になった方は是非読んでみて。
「切ないけど優しい」
辻村さんの作品はどれもこの言葉がぴったり。

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